キャラメル箱の庭

命あるすべてのため

源を守り続ける

自然の先で会おうよ

きっと鳥になれるから

散り、咲き続ける桜

点描がささやく薄衣の世界へ

きっと街灯が燈れば

微笑みながら家路へ

もう一度輝きに還れ

この美しい季節に

何年日々を繰り返し

人は太陽を信じたのだろう

黄昏前ふっと静かに

散ることすら止めたその一瞬の静謐

淡い花々が丸く弾み

揺れているのは笑っているから

遠い松風、遥か白浜

どこかの海辺の記憶

そこは神と妖精の森

腰掛けているのが見えるだろう

精霊が自然へ繋がる

新緑のもっと深くへと

錦に染まる花宴の風

春の連夜を踊り明かそう

夕陽が見つめた光景

同じ荘厳な一瞬を

溢れるままに全力で

奇跡を信じて勢いを止めないで

春霞は命を与える衣

天と地そして中空から包み込む

遠い国からの太陽と

それでも懐かしい言葉で

不思議な街を探して

いつも歩いているから

たおやかで最大の力

春と植物は何よりも強い

黄昏の瞳見知らぬ街

魔法の時間はもうすぐ

手が届きそうな幸福

次の冬にはあの樹の下で

そこで咲き続ける庭

いつしか過去へ翻り

未来を枝に受け止め

小さな世界の大樹に

誰もが秘める才能を

最高の形で表現できたら

常緑樹までも若葉色

幾度巡っても瑞々しさは変わらない

戯れて残照の向こう

どんな雲も風の思うまま

色とりどりの地表を

さざめく生命を

透き通った象牙色で

一枚ずつがかけがえのない夢

芽吹きの歌は風の声

風の唸りは昼の月に目覚め

喜びの春が花咲かせ

決して今を惜しまない

緑色の窓に3月の空

春霞の合間の青空