キャラメル箱の庭

明るい夕暮れを高く

雲よ月を磨けどんどん昇り輝くように

無数の魂が行き交う

それはどちら側でも変わらない

光の雨が遥かで霞む

光に濡れて歩き出そうか

路傍の彩、あの故郷

山里だった頃と同じ

届きそうだからこそ

目指さずにはいられなかった

夢の底へ薫りの沈澱

梔は泡沫と引き換えの催眠

群青の星咲く小宇宙

一瞬を永遠に生きよう

夏至へ向かい高鳴る

太陽に踊る生命たち

数えきれない豊かさ

あらゆる葉も雨の日も

もしあの花があれば

もしあの頃知っていたら

きっと今過去に遭う

この道 この季節旧い夢が凝った重い躰

それは偽りない発色

雨なのにどうして眩しいんだろう

何かが混ざり合って

個性を築いているから共感と感銘がある

青い瞬間が吹き渡る

その歴史の隅々まで

黄昏が描いた水彩画

水に光を溶かしただけで

大きく、大きく育て

そして夏に目覚めよ一身に集めた憧れを輝かせ

香草の波に呑まれて

煮詰まったものを忘却へと調える

すべての道を通って

一つ一つと対話したい

灼熱へ辿り着くため

その朱は一歩ずつ

期待された生き方と

目指すものが同じならどれだけ幸せだろう

空はふわりと遠くへ

揺らいでいる届きそうな瞬間もあるのに

潤いはもっと膨らむ

真夏の前に立ち止まろう

馥郁たる共生の姿で

語り合い 導き合い

旧き佳き日の思い出

咲いたばかりの古典の色その馨はいつの時代の陶酔か

きっと夢の色の眠り

影絵を繋げてこの空を閉じ込める

共に咲けて良かった

闇の中でも上を向いていられるから

帰りたい景色の中へ

振り向きながら進んだっていい

満月さえもざわめく

夜を揺るがし月光が溢れる

ありがとう遠い日よ

歩んできた記憶と経験の堆積よ

薔薇色の花園は遥か

風たちの凱旋も遠くへ