永遠のなかの庭園

しばらく過去で暖を取りましょう

日本全国名付け紀行 「あ」

 今回はこちらの「全国方言辞典」から抜粋していきます。

881ページの辞典。大プロジェクトになります。

全国方言辞典

全国方言辞典

 

※細心の注意を払って記事を作成していますが、かなり長期的な作業になるので間違いも出てくると思います。資料として使用される方は原典の確認をお願いいたします。※

 

あーけ [鹿児島県種子島] 蜻蛉。
あいのかぜ [日本海沿岸各地] 古語あゆのかぜ。基本は北東風を指すが地方により方角は様々。*1
あいのきしば [伊豆八丈島] 紫陽花。
あがりまち [千葉県長生郡] 祭の翌日。
あきさか [宮城] 秋の初め頃。
あけどり [大分県鶴岡] 蜻蛉。
あこーどり [南島宝島] きつつき。
あこーくろ [熊本・宮崎・沖縄] 夕方。夕暮。*2
あさかやま [西国] 寒紅梅。
あさとー [肥後菊池郡] 朝。
あさにじ [長野] 朝焼け(朝虹の意)。
あさまつ [群馬県勢多郡] 西風。*3
あさまり [鳥取] 朝。*4
あしじ [南島島尻] 紺色。
あしじろ [壱岐] しのつく雨。
あしたよる [熊本] 暁方。
あすてり [播州赤穂] 明日。
あせー [南島喜界島] 朝焼。 [南島] 姉。おかみさん。
あぜー [鹿児島県谷山] (形容詞)非常な。大した。
あちゃゆさんで [南島] 明晩。
あとてさま [仙台] 太陽。日輪。
あび [伊豆御蔵島八丈島] いちご。木苺。
あまいぬ [津軽・宮城] 神社の飾り犬。狛犬
ましろ [徳島県美馬郡] 日照雨。
あまゆー [南島首里] 豊年。*5
あもい [南島黒島] 鬣。たてがみ。
あゆのかぜ [北国] 東風。
あらみ [三重] 魚群を見張る人又は魚見櫓。

 

 

「あほ」は子馬(岩手県江刺郡)!馬は賢いのに馬鹿とかアホとか可哀想。
「あーゆい」は可愛い響きなのに「闘う」(南島喜界島)。
「あお」は黄色(越後・飛騨・福岡)!?
「あおのろし」は青大将(東北)。ガンバの冒険」の敵役みたいです。
「あおひきどんくー」は青蛙(長崎)。
「あおろじ」も青大将(新潟・長野)。*6
「あかし」は「訃報をもたらす人」(静岡・長野)。(「ろうそく」(仙台)「たいまつ」(各地)等の意もあり。)
「あかはらおび」は切腹(仙台)。こわーい!!
「あきあじ」は「塩鮭」(各地)「秋になって味のうすい鯵」(伊勢)。
「あしのうらを掻く」は「約束を守らないこと」(新潟県頸城地方)。
「あたま結わえる」は「困り果てること」(愛媛県大三島)。
「あーたーまいー」は脱腸(南島喜界島)。
「あちゃとてた」(擬声語)は「ほととぎす」(岩手県九戸郡)。
「あにぇぞいっ」は薬指(姉指の意)(薩摩)。
「あまいのー」は龍巻(南島宮古島)。(竜巻ではなく龍巻と記載)
「あまごーら」は銀河。天の川(天河原の意)(壱岐)。
「あむでぃ」は格好いいけれど「暗礁」(南島加計呂麻島)。*7
「あめりか」は燐寸(秋田県河辺郡岩手県岩手郡)。
「あやける」は子供が大人の席へ連れ出されてあっけにとられること(徳島県美馬郡)。(「おどろく」(高知)「あわてる」(群馬・長野)の意も。)
「あやとり」はお手玉(北海道)。
「あやめ」は「馬鹿」「うつけ者」(京都・富山・石川)。
「あらあらゆび」は人さし指(秋田)。

この中で私が知っていたのは「あこーくろ」だけでした。

(珍しいものを選りすぐったのですが)

 

 原典がひらがな表記だったので私もひらがなにしたのですが*8カタカナの方が似合いそうな言葉が沢山ありますね。

 

*1:原典に詳しく書いてあります。

*2:「アコークロー」が有名ですが「あこーくろ」表記でした。

*3:Google検索結果が…誤解されてPV増えそうな予感…。

*4:これも誤解を招くのか…。

*5:「あまゆん」は「叱る」(南島沖永良部)。

*6:青大将を指す方言は他にも多数ありました。

*7:パチンコ屋の名前でもあるらしいです。

*8:後に出てきますが例文はカタカナです。