永遠のなかの庭園

しばらく過去で暖を取りましょう

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

黄金の気候に

楽しさが凝縮されたような日々

溢れ出る風景

何もかもが突然熱を帯びたかのように

花盛りの質量

その重さを苦にしない若さ

光と色が迫る

今は 眼を開いているのか 閉じているのか

緑が涌き立つ

恐れていたら伸びられないから

花の宵に酔う

まるで音楽に出逢ったかのように

香りの来し方

この季節になるともうどの花の薫りかわからない

紫色に昏れて

桜の次の季節が少しずつ薫り始める

ふわりと空へ

夢で飛ぶように黄昏の高さまで

また逢いたい

次にいつ逢えるか分かっているなんてそれは幸せな夢

見上げる瞳に

いつも何かが輝いていますように

咲いては散り

永遠に咲き続けることはなくても

自然への感謝

春の優しさ 勁さを 同じように表現できたら

戻れない昔へ

それぞれの思い出の音色

幸せを願って

散ったあとも

すべての桜へ

夢のような長い一瞬に

深く清き眠り

瞼は天使の休む翼

夢の道を辿り

生きることも夢のように通り道

定めの時間へ

あなたの再会を祈って

止まらない夢

達観していたつもりが花吹雪に待ってと追いすがる

空の中の桜色

青が透けて黄昏色

春色の出逢い

それぞれがあまりに美しいから

雨が降る前に

咲ける限り

妖しさ美しさ

月よりも狂おしく今だけなのだから

楽園の使者達

居てくれるだけでいいそこが楽園だと分かるように

桜の花のため

時よ進めこの歓びのためなら老いたってかまわない

生命の目覚め

風が翼を広げる

思い出せれば

咲く準備ができた頃に探し方を思い出せれば

深紅は雨の粒

寒さに震えながら眺めた景色だったけれど

春にして君を

それでも今更春を見失い