永遠のなかの庭園

フィルム一眼、ガラケー、タブレット、コンデジ、スマホ画像。

キャラメル箱の庭

誰が真っ先に歌っても

それが何度目の恋でも

目覚めから見つめ合い

抱き合えばこの世は春

見上げると卵の窓たち

あの物語のなかへいっそ退行してしまおうか

沈丁花香る図書館前で

読書にはまだ寒いと惜しみつつ

かけがえのない浅い春

ただでさえ別れの言葉は言い足りない

大切な何かを守るため

世界を締め出す覚悟が自分にあるのだろうか

武蔵野は昔のままの野

むしろ昔より立派な古木に育ってくれていたら

いつかまた誰かの夢に

日常や非現実の舞台になりたい

輝きの春がやって来る

何度でも天と地を崇める

如月の夜に地下の庭で

魔法と魔法の狭間で微睡む

なぜ花盛りなのだろう

厳しい時代も冷たい季節も寄せ付けずに

遠くの街、見知らぬ窓

できる限り自分の足で辿り着きたい

誰のために受け止めた

凍えながら昨夜の雨の滴

眩いばかりの青い空と

輝きに満ちた存在

目覚めたがっている梢

齢を重ねた幹が引き留めているのだろうか

少しの温もりで明日へ

ここは光の消えない冬

初春月には雪より花を

宵闇に舞う牡丹雪のような花を

鉛の空は落ちてこない

ほんの僅かな雨か霙

誰と会い、どんな年に

全てを意思で決める?敢えて流されてみる?

枯野を紅く飾り付けて

その内側にも祈りが込もっている

初めて朝陽の君に逢う

この時間に会えて良かった

クリスマスの部屋で

緑溢れる夢を見よう

やがて還る黄金の海

いつか生きた後鏡のような輝く地面を何日も歩き続けた気がする

内側から輝いていた

分光した輪郭さえ目の当たりにしたんだ

山裾が美しいように

弱い者たちも煌めきながら生きている

陽と暖かさへの憧憬

ここで過ごすしかないけれどずっと彼方に楽園があるのは知っている

穏やかな光を浴びて

昔と違う十二月

野に臥すまで満面に

華の色を湛えて

学園の午後も過ぎて

駆け出す日さらに深く打ち込む日

夢の空へ舞い上がれ

秋を終わらせたくないなら