永遠のなかの庭園

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日本全国名付け紀行 「そ」

 「全国方言辞典」からの抜粋です。

全国方言辞典

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※細心の注意を払って記事を作成していますが、かなり長期的な作業になるので間違いも出てくると思います。資料として使用される方は原典の確認をお願いいたします。※

※差別的表現が出てきますが、言葉と時代背景は切り離せないものなのでご理解のほどお願いいたします。※

そいろ [新潟県古志郡] 橇。
そーだ [兵庫県揖保郡・大分] たわし。
そーな ①[埼玉県北葛飾郡] 魚狗。②[和歌山] (連体詞)似合いの。かなりな。
そゆる [鹿児島県肝属郡] (動詞)お茶をたてる。

 

 

「そー」は「鳥の糞」「駅舎の婢」「咳」「桶」「様子」「消息」「親戚などに訃報をもたらすこと」「あたかも(副詞)」「そっくり(副詞)」(地方は省略します)。
「ぞーい」は「居間」(陸中釜石)。
「そーた」は①「湿地」「沼地」(岡山県邑久郡広島県蘆品郡)。②「袖無羽織」(高知)。
「そーたろーご」は「芸娼妓の産んだ子」(新潟市)。
「そーちゅーぶ」は「卒中」(奈良県南葛城郡)。YouTubeは何?
「そーでーす」は「藁沓」(山口県阿武郡)。
「そーでんつぁー」は「親類」(南島喜界島)。そーですかぁー。
「ぞーり」は「野原」(岡山県上房郡)。
「そこいら」は「畔」(香川)。
「そのこ」は「家の床下」(大阪府泉北郡)。
「そのみ」は①「家督」(仙台)。②「自身」(仙台)。③「寸分違わないこと」(伊豆大島)。
「ぞみぞみ」(副詞)は「悪寒をもよおすさま」(愛知県中島郡)。
「そもそも」は「蟻地獄」(岐阜県吉城郡)。
「そら」は「上」「頂上」「高地の田」「上流地方」「物置用の二階」「長男」「凍りついた雪の面」「木材を山から川に落とす路」「虚言」「怠惰(副詞)」(地方は省略します)。
「ぞろ」は①「麺類の幼児語」(埼玉県北足立郡・長野県北安曇郡鳥取県米子・大分県大野郡)。②「雑炊」(新潟・富山県礪波地方・福井県坂井郡)。③「粥」(鹿児島)。
「ぞろぞろびんぼー」は「徐々に貧乏になってゆくこと」「じり貧」(対馬)。
「そわ」は①「傾斜地」(茨城県稲敷郡)。②「山腹」(滋賀県栗太郡)。
「そわえ」は「暗礁」(香川県直島)。
「ぞんぞりご」は「玄孫の子」「来孫」(仙台)。
「そんぶる」(動詞)は「拗ねる」(伊豆大島)。フランス語では「陰気」らしいですね。

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今回は少ないですが、意外と「た」で始まる単語も多くなく、次の難関は「と」のようです。