永遠のなかの庭園

しばらく過去で暖を取りましょう

GYAO! 無料映画 2020年3月①

 

3月に観た映画は他にもあるのですが、

↑こちらは全部、過去のアカデミー賞関係でした。

 

 

2020年3月

 

※クリック注意!ネタバレ・感想あり※

 

 

★は私の主観によるものです。

★★=ふ~ん…
★★★=ちょっと興味深く、観た甲斐あり

それ以下/以上のものは、それぞれの理由でもっと感情が大きく動いた作品です

 

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スマイル!

 

※以下ネタバレ・感想※ 

 

 

カメラを止めるな! ★★★★


こちらは『日本アカデミー賞特集』から。
死んだメガネ君の腹がしっかり呼吸していた…息は止めとけ!
(アクション後だから無理でしょう…ってかこの人の役が1番イヤ過ぎる!!!)
ラストの父と娘、歯並びの似た笑顔が最高に輝いていましたね。




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以降、特集から選んだものではなく無料配信されたものをストックしておいて、その中から期限や空き時間・気分により視聴しました。
元々テレビや映画鑑賞の習慣は無かったし、もっと付かず離れずの距離で利用しようと思っていましたが、コロナの影響で家に居て、けっこう観ちゃいましたね。

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スマイル、アゲイン ★★


あの~…『感動のハートフルヒューマンドラマ』とか書いてあったので、たまには涙するのもいいかなと思って観たのに、これじゃあ悪人でも何でもないマットが気の毒過ぎるでしょう。
しかしアメリカのどこだか知りませんが、美しい邸宅が並び、子供のサッカー場の芝生は青々としていて…こんな街に住んでいたら拙ブログ用の写真が撮れ過ぎて困るかも知れませんね。私には超セレブに見えましたが、これってアッパーミドル?

 

もうひとりの息子 ★★★★


イスラエルパレスチナが舞台ですが、フランスのドラマ映画だったんですね。
赤ん坊が取り違えられた「ハイファ」はあらゆる宗教が共存を目指しているということで、以前から私の次の愛犬用名前リストの上位にある、気になる街です。
イスラエル軍大佐?家庭の御用達印画紙、コダックロイヤルペーパーじゃないですか?私もフィルムカメラ時代は愛用していました。
テルアビブ?の海で、サイトハウンドがじゃれ合っているのが背景に一瞬写りました。水泳好きなイメージじゃなかったので意外。
さて本題。
裕福で自由そうなイスラエル側には兵役があり (若者はキブツに住んでいると思い込んでいましたが普通に家族と住んでいますね?) 、パレスチナ側は壁で囲われ行動を制限されているものの息子はフランス留学していて医学部合格。どちらの家族もそれぞれの愛情と恐らく彼の地では標準的なレベルの信仰を持ち、どちらが本当の家族でどちらに育てられたとしても、不幸そうには思えません。問題なのは世間体と宗教。
片方が貧乏くじを引かされた状態にならなかったからこその両家の交流が始まりますが、映画のラストの時点でも 、何もかもがまだ始まったばかり。息子達はどうやって生きていくのか。これからの長い付き合いの中でパレスチナの兄の怒りは時限爆弾になるのか昇華されるのか…?
日本人目線だと、登場人物達の外見にはあまり親しみを感じられないと思います。息子達は他所の宗教の遠い人達といった風貌。兄はアメリカ人だと言われても違和感のない顔立ちのせいかイケメンに思えますが怒った時に唇が黒くなって怖い (多分わざとそんなライティングで撮っているのでしょう。予告編で見られます↓) 。少女のようにすすり泣いていたパレスチナの母だけが可憐に見えました (妹達は若すぎてストーリー的にほぼ蚊帳の外) 。
それでいて、会ったその日からファーストネームで呼び合う母親達、最初の食事会なのにもう一触即発な父親達、全員に共感できる描き方で、ラビや兄でさえ「私がこの人の立場ならそう言っていた」と思えて考えさせられる、価値ある映画 (ドラマ?) でした。
そして気になった2つの音楽。特に好きなメロディだったわけではないのですが、フランスから優秀な息子が帰ってきてパレスチナの家族が宴を開いた夜の、「ハッ、ハッ」と沖縄風の合いの手が入り、そのせいか踊りカチャーシーに見えた音楽。
そして、別の日に突然やって来たイスラエルの息子が歌い出し、パレスチナの家族が即興で合わせた音楽。日本人の私には宗教歌的な節回しに聴こえましたが、彼はアラブの歌を歌ったのでしょうか?何語で?
…ここまで熱く語っておきながら★5にならなかったのは、彼らのことをもう少し後まで見届けさせて欲しかったからです。


映画『もうひとりの息子』予告編

 

チャンス! メイドの逆襲 ★★


子供の頃に観た「ローズ家の戦争」の方が面白かったかな。
パナマの犬のダニってどんなん!?
(ちょこっと登場する犬はポメラニアン
メイドも可愛くないこともないが、とっても可愛いのはちょっとしか映らない秘書。
(落差で解説が投げやりになっとる←)

 

さよなら、僕のマンハッタン ★★


明るみになった出自によってアイデンティティが揺らぐ青年…みたいな感じの話は『もうひとりの息子』で観たばかりで (しかもそっちの方が深かったから) あまり印象に残らず、ラストがどんなだったかあっさり忘れてしまいました。
彼女達が美しいので、映画館等の大画面で観たら楽しいかも知れないとは思います。

 

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ひとりの…無数

(「カウントアップアップ」用の画像)