2020年9月
※クリック注意!ネタバレ・感想あり※
(せんせー、バームクーヘンは木に入りますか?)
※以下ネタバレ・感想※
ブーベの恋人 ★★
モノクロ映画。
戦後だし、あの橋は爆破されてああなったんだろうな。
ブーべはパルチザン。戦後も党の結束は固いらしい。
パラシュートの布って絹なんだ!裂けやすくて危険な気が。
行儀の悪いマーラ。
外堀を埋めていくやり方は反感持たれるわな。
ダンスホールに犬。もしかしてヴォルピーノ・イタリアーノ?
物欲女と亭主関白男。先が思いやられる。
母と姉持ち。そいつはキツい。
『哀愁』って映画のネタバレ少し。観ていないので分からない。
意外と踏みとどまるマーラ。
ロシアかと思っていたら、ユーゴに逃げていた。
母親はどうしたの?
なんかこの映画、服に埃とか糸くず?髪の毛?とか付きまくってない?
仕切り板無しで面会できるんだ。
「結婚して!」は無効だったのか。
マーラ20歳、ブーベ23歳から14年か。う〜む…。
ブラック・ジャック ふたりの黒い医者 ★★
東宝アニメ映画。
ビル爆破。煙のせいで墓のよう。
やたら美醜の差が激しい悪党グループ。
京都駅にアトムって実在するの?今は無いの?
五重塔パフェもググっちゃったじゃん。さすがに無いか〜。
ピノコの勘が恐ろしい。
神も仏もない時ってある。
絵柄はちょっと違うけど、喫茶Tom の面々。ラルゴ。再会した気分。
やっぱりあいつはロックだったんだ。
馮二斉先生?
ラルゴ、カレー喰っちゃったけど超有能。
細菌兵器。
肝心のオペの時に限って窓から監視していないロック。キリコに裏切られる。
「初めてこの島に来た時」って、ロックここの生まれじゃん。
アニメの方の完成度が高かったので、この見覚えのあるようなテーマでわざわざ映画を作る理由が分からなかった〜。
同時上映『Dr.ピノコの森の冒険』もセットで鑑賞。7分ちょっとの小品なのでここにおまけっぽく記録しておきます。
ミケランジェロの暗号 ★★★★★
ジャーマン・シェパードちらり。軍用犬かな。
あれパルチザンだったんだ。
墜落機に乗っていたユダヤ人は重要人物。でも例の囚人服姿。同乗のSSを救出。
ウィーンの犬がよく見えなかった。
画廊の窓にダビデの星。
スメカルは使用人の子。母親は25年もカウフマン家に仕え、家族同然。
ヴィクトルとルディはレナに恋していた様子。
隠し部屋に隠し抽斗?
ルディ、ナチスの制服を手に入れウキウキ。
髭剃っちゃ判らないってば。「伍長」ってルディのこと?
ユダヤ人の財産は没収されるので、全資産をレナに譲渡。
ミケランジェロと引き換えにスイスへ出国できるはずが、ルディの目の前で連行される一家。
絵はヒトラーからムッソリーニへ贈られるはずが、イタリア政府お抱え鑑定家に模写バレ。同盟決裂の危機!!
マウトハウゼン収容所で父は死亡したらしい。
ポーランドの収容所。ヴィクトルの元へ来たルディ。絵はどこだ!?
ちなみにルディはレナと婚約したらしい。
そして最初のシーンへ。
ルディ、脚に火がついていたからな。
パルチザンの小屋。
まさかの入れ替わり。でも、髪型とか蓄積された垢とか…ねえ?
母、レナはスイスへ。ヴィクトルとルディは集合できずウィーンへ。また入れ替わる。チューリヒへ行く予定だったから2人とも私服なのはいいとして、ルディ手錠されてたんじゃ…?
カウフマンの屋敷で絵を見つけたと思ったら、バドリオ政権発足、ムッソリーニ逮捕の報せが。
星条旗が掲げられた POLIZEI-KOMMISSARIAT 。この建物、ルディがSSに入隊した時に赤白赤の2色に紋章のようなものがついた旗が降ろされてハーケンクロイツに変えられていたよね。
まだ入れ替わりは終わらない!?MPに連行され、グラーゼンバッハの収容所へ送られるヴィクトル。
ルディ、ヴィクトルから譲り…強請り?受けた画廊で、オークションを開催。
ベロティーニ氏、現在はローマの美術鑑定家。また偽物。
ここでようやく、父の遺した言葉。
「カウフマン」だし幼馴染みだし、探していたものをようやく見つけたタイミングで要人が失脚するって展開が思いきり手塚治虫の漫画『アドルフに告ぐ』だけど、面白かった~!!
あ、軍用犬のジャーマン・シェパードはちょこちょこ登場。中盤のシェパードは黒っぽくて細身で訓練系統?
ソ満国境 15歳の夏 ★★★★
「文部科学省選定 少年向き」とのこと。少女は?とりあえず中年向きではないのか。←
仮設住宅。屋根裏なさそうだし暑いんだろうな。
マスクの忘れ物を咎められる男子中学生。
二本松田中学校。 にほんまつたなかがっこうって読んじゃった。
オレンジのバッシュが目立つ女の子、除染作業の人たちに1人だけ挨拶。みんなボランティアだそうで。
教室でマスク姿は1人だけ。新型コロナではないので、数値が高い日は窓を開けられない。
彼らの母校はまた別らしい。
中国、黒竜江省。石岩鎮という村。
お母さん包丁突きつけるの止めて。
「せせこましいところで窮屈に」って言うけど、親が貧乏だと生まれながらにしてそんなもんなんですが。←
満州の首都新京 (長春) は近代都市として栄えていたとのこと。
1945年初夏、東寧報国農場。起床喇叭。馬はよく肥えている。
2カ月過ぎたなら、終戦間近?
豆入りの麦飯。「ソ連と日本は中立条約で結ばれている」。
食事中観賞注意。手を洗う水はないんだろうな。
8月9日。ソ連が条約を破棄し参戦。
石岩鎮。でっかいマントウ美味しそう。マントウと「慢慢儿」は聞き取れた。「ニンメン」じゃなくて「ニーメン」でいいの?
67年前の15歳120人と、現在の15歳5人。
カメラはライカ。
東寧、道河、牡丹江。
まさか最初から、少年たちが最前線だっただなんて。
8月19日、東京城駐屯部部隊長からの情報で敗戦を知る。
8月25日、ソ連軍の捕虜として東京城の収容所へ。教官は引き離されシベリア送り。
50日経って、いきなり放り出されて。
新京一中の生徒たち、中国語が流暢。
40世帯で120人の世話。
村長の養女は朝鮮人。
金森。
石头站 SHITOUZHAN 。
0196μSv/h ?
67年前の中学生は金森だけじゃなかった。
東寧の町を出てから62日目、新京に帰還。犠牲者4名。教官、シベリア回避。
蝶の種類、私なら揃えたけどな。
終盤クライマックスが多くて泣き疲れる…つまり良い映画。
その本が実在するとは。
おかあさんの木 ★★★★
トンネルを抜けるとそこは雪国。
昔話は婚礼から。かなりの距離を歩く花嫁行列。
郵便夫の自転車のタイヤがささくれ立っている。
一郎が秋に生まれて、二郎は来年か。すごい予言だ。
ほら、二郎は2年後だって。三郎と四郎はそこから年子。
五郎は逆子で難産。
6番目は姉の養子になり名前は「まこと (漢字不明) 」。
7番目が六郎。
暴れん坊は二郎。メガネの三郎。らっぱ手四郎。
さゆり (漢字不明) 可愛い。
五郎は成績が良い。
突然の心臓発作。
一郎、甲種合格おめでとう。赤紙って手渡しなんだ。
赤い飾りと金ボタンの付いた立派な軍服。襟の50って何?「祝出征 田村一郎君」の襷も幟も美しいし、見送りの母はもちろん二郎、三郎もビシッと紋付姿。
昔から体格の良かった二郎は甲種。三郎は乙種。
日本は戦争に敗けたこと…なかったんだっけ!?
出征する二郎の襟に数字はなく星2つずつ。卵焼きと梅干しの添えられたおにぎり。
桐の箱の中には「田村一郎君之靈」と書かれた紙が盃に載っているだけ。
「こちらは誉の家となりますな」「ありがとうございます」。
帝國が米英に宣戰布吿したのはその後なんだ。
三郎、郵便局の手伝い。四郎は楽器工場の寮へ。五郎は商業?に通っているそうな。
四郎出征後半年もしないうちに、乙種の三郎にも召集が。
三郎を乗せた輸送船、フィリピン沖で急襲に遭い沈没。
六郎は長野の工業専門学校を希望。
五郎は商業を卒業し郵便局勤務。
さゆりと五郎。「おれ、好きです、おはぎ」。スラムダンクかっ。
さゆりの父「さゆり、まんず、作戦成功だない」。
四郎、ガダルカナル島の砂になって帰還。「四郎の中隊は見事な玉砕じゃ」。銃後奉公会は見舞金が少なくなったのでもう直接来ない。
愛国の母、軍神の母。「譽之家」の表札。婦人雑誌から取材も。
まことは志願兵。「私の家には戦える者は私しか居りません」。
養子に出たまことの、黒く潤んだ瞳の色が母によく似ている名配役。
母はまことの木にさえ「まことさん」と、さん付けで呼びかける。
二郎の安否確認のため県庁へ行くも分からず。アカ?との出会い。
二郎、軍曹に昇進。北支へ。ぷるぷるの水餃子。
さゆり、勤労動員で神奈川の軍需工場へ。ここ長野でしょ!?
(郵便局は「上畑郵便局」)
二郎、訓練を終え南方へ。襟の星、4つずつになっている。
五郎召集。令状を持って来るのも老人になり。
五郎の出征は見送らないつもりだった母。堪らず駆け出し憲兵に暴力をふるわれる騒ぎに。
特高かな?容赦ないな。
寺の鐘、猫や馬の供出が始まる。毛足の長い可愛い馬。
美しい緑の中の野戦病院。「田村少尉」を探しに来た兵卒。二郎と五郎の再会。
県庁で会った男。お焼き?
悪夢のような船団。
寄宿舎に入っていた六郎も戦地へ。
「二郎、五郎、まこと、六郎、どうか生きていて、生きて帰ってきてください」。
まことは沖縄で、六郎は特攻隊で。
この村にまで機銃掃射を!?
敗戦。
二郎は戦死。五郎は南の島で行方不明。
生還したただ1人も、結局再会を果たせず。
クレジットの「特別協力 マルコメ」って何やねん!坊主頭の似合う子供や青年がいっぱい居たけど、マルコメモデル団でも抱えているのか?
「おかあさん」の泣き顔が、『もうひとりの息子』のパレスチナの母の泣き顔とよく似ていて何故だかしみじみとした。
「瀬」が目に入らないって恐ろしい思い込み。
今回、前半ダメダメだったけれど後半の巻き返しが激熱!!2020年の残暑は、戦争ものを8月で片付けられなかったせいだったのか。
評価が低くてリストから外したのは『デッド・ウォーカー』。
この時はこの評価だったけれど、発表する今 (2021年3月) 印象に残っているし人にオススメするなら★5の『ミケランジェロの暗号』よりも★4の『おかあさんの木』なんですよね。不思議。
まことは志願兵ではあったし沖縄で死んだけれど、沖縄の内地兵たちだって地元民を壕から追い立てたくて志願したわけじゃないよな…とも思いつつ。