永遠のなかの庭園

書きたいことがありすぎても大変

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

星の方角からの雨

ここだけでまるで星空

夕闇が降りても

帰りたい場所は自分で作れるから

女王の為の薔薇

今年も5月の女王の薔薇

昼と夜の間に

魔力の時間と魔法の空間が

いつか握手しよう

歩けなくても歩み寄って手を繋ぐことができる

鳥になり星が光り

昼は太陽と鳥と夜は月と星と海とずっと歌い続けて

馨しく、遥か高く

あんなに高い空を目指せるのだろうかと

綺羅星が溢れる

既に咲いている花が沢山あって既に輝いている星も数えきれなくて

美しく咲いて

それでももっと上の世界を目指して

描いた理想郷を

最初の魔法は自然がいっぱいの都市

黄昏を待たずに

ほら魔法がざわめく

大好きな庭から

駆け出すほどの期待

待ち遠しい季節

待ちかねた花たちはあの歌を受け止めるために咲き

初めて気付くように

狭く見える空も奥行きは無限なんだ

光景が浮かぶ

一瞬の間に思い出を詰め込み

夢の明るさ

輝きに近づいたのはあれが最後じゃない

生まれ変わり

身近なのか異次元なのか

緑の種を

自然と野性はまた目覚められるように

自己形成

自分を創るためにあらゆる色が混ざっても

湧水の庭

駆け抜けず揺らぐ時間

原始の緑

酸素が重くなって息を潜め 蹲る

静謐の庭園

強い風の日も静かだった窪地

強風のさなかで

「振り向かなくていい」そんな事が言えるほどお互い強くなる必要はある?

それだけのこと

いつしか光の位置が変わり季節も花も移ろいゆく

虚無ではなく

生きているだけで美しい瞬間が溢れ

夢に尋ねても

生まれ変わりがどうしても見つからないから

お伽の国々

大きな公園に来て小さな世界を見つめるのは

聴こえるはず

十年経っても木霊が消えるとは思えなくて

風の音の中に

何か聴こえてこないだろうか

秋の樹の春

水辺でようやく微睡みから目覚めたのは秋楡の樹