2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧
雲が目に見えて流れる 風の強い午後 球場は船になって 漁をする 逃げる雲を捕まえる もうすぐ雨が降る
雨の粒が もう 花の蜜になった
雫が集まって丸くなり こぼれ落ちてくる
蛍に道をたずねながら 少し遠くまで
誰もいないと 思っていたけれど 色とりどりの光が 子供のように 跳ねて踊っていた
雨の後の緑濃い森から 希望が湧き出てくる
まだ明るいうちに 眠りにつくアオバト
夢でもいいから 水の中で深呼吸したい
混ざり合った部分 分かれている部分 少しずつでも 世界を広げるために。
遠くの島から お祭りがやって来た 太陽のような音楽 異国情緒の料理
暑かったり 寒かったりの季節 草原も 混ざり合っている
明日も変わらないと 信じられそうな色も。
ほんの一日だけの 色があると思う
なびく髪のような 藤の花 藤棚を通った風は 雲をくしけずる
箱庭の片隅に そっと棲まう
薄曇りが優しくて 甘そうな色合い
桜吹雪の天の川
4月の庭園は 華やかで目まぐるしい 期待した通りに 毎年巡って来るけれど 同じ光景は二度とない だから どんなに眩しくても 目を開いて焼きつける
これは 誰のために? 小さな公園の 最上級の一皿
桜を観るための 道の途中 少しずつ晴れて 丘へ着いた途端に 光が溢れた
山いっぱいに咲く梅は 実りの未来を 疑っていなかった きっと ずっと先の 未来があるはず
箱庭を造って以来の 大雪だったので 出かけてみると 「ほら、すごい雪だけど 春もそばに来ているよ」 まるで 誰かが並べたような 梅の花びら 茂みのかげに 足跡を見つけた 何か意味がありそうな 曲がり方 消えた足跡 きっと誰かは 翼を持っているはず 顔を…
川面より眩しい秋