永遠のなかの庭園

毎年恒例、画像処理能力の限界〜

キャラメル箱の庭

温室を吹き抜けるのは南風

まるで遠くまで奥行きがあるように

一つ一つ瞬き以上に煌めき

すべては芽吹かないけれど投げ出さない

いつもと違う輝きのせいで

今にも振り向きそうなこんな夜さえ地球から荒廃を隠して

いつ来てもどこよりも平穏

悲しすぎる過去のためではなくこうして今を守っているから

初めて昇る夜明けのようで

この瞬間何が生まれたのだろう

夜空と樹々が染め分けられ

幕が開けたのだと気づいた

空との違いなんて何もない

誰だって天界を飛べる

降りしきる黄は秋冷の粒子

時が止まった場所が目に見えず流れだす

紅の梢、百日を超えた楽園

心に描いた夢を信じるなら今この秋

二度となくてもいつも側に

いつの夕景を思い出していた?

瞳孔の底でこの夏が弾ける

どの夏も強く鮮烈な花火

月も果実も夕暮れ満ちゆく

夏色はもっと深くなる

ずっと前から目覚めていた

そして君を待ってた

蜃気楼のように遥かな王宮

あの約束を忘れかけた時にだけ

前へ進めと夜明け色の黄昏

戻れないから進むのではなく戻れないと決まったわけでもない

昔どこかに落としたものを

今じゃないのにもう見つからないのに突然焦燥感に駆られる

誰もいない見知らぬ場所で

大輪の紅い笑顔もう少しここにいよう

向こう側へ通り抜ける勇気

こちらの美しい世界よりも?

夢の中で戯れていたような

現実なのに幻想の風景

そうして抱き育んだ未来を

芽、蕾、種卵そして繭それが永遠

大気と水と自然が織りなす

そこに居ながら絵画としか思えなくて

湧き上がる香が零れる前に

差し出すこともできない手は鼓動を抑えながら可能な限りこの情景を胸に

水中花のように潤う群生地

心に持ち帰った花束は私だけの秘密の光景

どこを歩んでもすべて花道

道のはずれはあってもはずれの道なんてない

幸せなあの日と同じように

この先何度も輝きと生命に浸れる

地上の珊瑚のように揺蕩い

老成した土台に若すぎる六感で

遥か星の彼方に瞬く居留地

どんなに故郷と違っても大きく育った腕に光を享け

優しい南風だけが吹く部屋

揺り籠のまま最高潮へ浮かぶ

届かないはずだった別世界

陽光と鐘の音に包まれた正午

朝がどんどん明るくなって

雨も多い春晴れるごとに色彩濃く