永遠のなかの庭園

ブログ8年目に突入!

キャラメル箱の庭

目を開けたまま夢を見る

微睡みより長く冬眠よりも儚く

新緑の向こう側に夕暮れ

まだ見ぬ色と見果てぬ夢が

人々が自然を磨き上げて

人の介在がなければこの世界は生まれない

既に通り過ぎた置き手紙

どんなに追いかけてもいつも風のあとの幻影

狭間から永遠だけを願い

刹那にも永遠にも畏れを抱きながら

何ということはない朝を

輝いてもいないのに留めておきたくなる

霞で編まれたコサージュ

空と同じ透過度の揺らぐ心の表面に

人と人、あまりに多くの

出会いと別れ起こったことと始まらなかったこと明日の天気も分からない季節

花の影に弥生の光を思う

眩しすぎて見上げられなくても

平和な温もりが朧になり

生けるものに優しい大気

花降る林に息づく眼差し

柔らかく潤んだひととき

旧友のような不変の風景

変わり果て日夜吹き過ぎる欠片のなかに

生命の季節におずおずと

大好きな兆しの水面下を恐れる気持ちと

瞬間を研ぎ澄ませること

他に春がないと言うなら

孤独な日々にも紅が灯り

今でもこんなに身近に

春の郷の豊かすぎる素朴

青くうら若い花宴

桃の饗宴は短くも永遠に

価値観すら遡上させる完成度で

閉じ込めてきた冬の光を

誰もが目覚める彩度まで

春を求めて狩りに出よう

誰にあげるか何を掴むのか一つだけでも決めたのなら

思い出も透かし映すもの

忘れながら生きるのに抗うのが使命だと

手を伸ばすほど幼くない

それでも心で空を飛ぶ

どのように空を読むのか

知識と迷信の区別さえ知らず

輝く翼はあまりに眩しく

瞬きばかりの中を遥かな希望が広がり舞う

乾いた黄金を北風が薙ぎ

無意味に見えてきっとそうじゃない

何が咲いたと問いかけた

秋の名残がまだ鮮やかに

日没は宝石の名を冠し

目も眩む夕祷

無色不透明な宙なんて

そう思っていた自由すぎる日々

暖かそうに見えたから

何故か懐かしくもあったから

絵のように思えた現実

瑕疵がなければ戻れなかったかも知れない

淋しい梢とガラスの空

掻き傷すら見えない透明すぎて聴こえない