永遠のなかの庭園

写真を撮る機会が激減しております

キャラメル箱の庭

狐火揺らめく退廃の兆し

鬼火そして漁火夏は自ら力尽きた

晴れ渡って現世から離れ

霊魂を数えるあの花が揺れるままに

実りと蘇生、楽園の秋夜

希望が高鳴り鼓動が煌めく

同じ繰り返しの月と日を

新鮮に感じるのは生きて変化している証拠

シルエットに夕陽の欠片

熾はいつまで南の樹の裡に燃える

暑さだけではなかったと

今更だとしても思い出の奥底を探せば

今や季節まで平等でなく

昔の夏の音がずっと支えてくれているのに

完全に自由でありながら

一瞬の黄昏のためだけに高く低く染め分けて

もう奏でることのない音

私が終わらせたことでも誰かにとってはこれからの夢

公園さえも日常ではない

とてもそうは思えないけれど

風も雲もただ吹き抜けて

何も告げはしないのに教えてくれると信じて

君はここへ戻って来るか

君に恥じない姿で迎えることができるのか

緑だけは恐れることなく

こうして寄り添わせて欲しい

今ではない場所の悟りを

身を捩る思いで見いだした真の実り

飛び立って そばにいて

決められないからただ見つめるんだ

風はいつも夏を描きたい

きっとそれは上昇を目指して

六月は光さえ雨粒のよう

炭酸のように弾け色とりどりで甘い

遠くてもつながっている

誰の顔が浮かぶわけでもなく自分は介在しなくて構わない

眩しすぎて昏い空よりも

目を閉じた明るさで天にも昇る居心地の丘

初夏の香りへ辿り着いて

思い出す若夏の年頃

ふたり見つめる黒の地平

共に還り甦る誓い

春過ぎた黄昏の空の神話

尾を引く火球半獣の女戦士の横顔

梢は若さにより柔らかく

あの頃と同じ月に違った表情を与え

目を開けたまま夢を見る

微睡みより長く冬眠よりも儚く

新緑の向こう側に夕暮れ

まだ見ぬ色と見果てぬ夢が

人々が自然を磨き上げて

人の介在がなければこの世界は生まれない

既に通り過ぎた置き手紙

どんなに追いかけてもいつも風のあとの幻影

狭間から永遠だけを願い

刹那にも永遠にも畏れを抱きながら

何ということはない朝を

輝いてもいないのに留めておきたくなる

霞で編まれたコサージュ

空と同じ透過度の揺らぐ心の表面に