永遠のなかの庭園

毎年恒例、画像処理能力の限界〜

キャラメル箱の庭

月も果実も夕暮れ満ちゆく

夏色はもっと深くなる

ずっと前から目覚めていた

そして君を待ってた

蜃気楼のように遥かな王宮

あの約束を忘れかけた時にだけ

前へ進めと夜明け色の黄昏

戻れないから進むのではなく戻れないと決まったわけでもない

昔どこかに落としたものを

今じゃないのにもう見つからないのに突然焦燥感に駆られる

誰もいない見知らぬ場所で

大輪の紅い笑顔もう少しここにいよう

向こう側へ通り抜ける勇気

こちらの美しい世界よりも?

夢の中で戯れていたような

現実なのに幻想の風景

そうして抱き育んだ未来を

芽、蕾、種卵そして繭それが永遠

大気と水と自然が織りなす

そこに居ながら絵画としか思えなくて

湧き上がる香が零れる前に

差し出すこともできない手は鼓動を抑えながら可能な限りこの情景を胸に

水中花のように潤う群生地

心に持ち帰った花束は私だけの秘密の光景

どこを歩んでもすべて花道

道のはずれはあってもはずれの道なんてない

幸せなあの日と同じように

この先何度も輝きと生命に浸れる

地上の珊瑚のように揺蕩い

老成した土台に若すぎる六感で

遥か星の彼方に瞬く居留地

どんなに故郷と違っても大きく育った腕に光を享け

優しい南風だけが吹く部屋

揺り籠のまま最高潮へ浮かぶ

届かないはずだった別世界

陽光と鐘の音に包まれた正午

朝がどんどん明るくなって

雨も多い春晴れるごとに色彩濃く

花々に跳ね渡る光は春と夏

日毎に強まる光と影

年月に君の姿が色褪せても

面影に逢えるのなら例えようもない花園

羽根ペンとグラデーション

新生活へ羽ばたく手帳や日記の最初のページ

光の音は高まり命が生まれ

櫻に籠められた嬰児

夜になっても桜は輝くから

探し疲れても辿り着いた深さに

新緑の囀りも満開の桜色も

世界の中のほんの一部でだからこそ届くよう願う

若すぎる現実と悟りの果実

食べられても土になってもただ還るだけ

麗かな節気に焦がれゆく華

千の花が綻ぼうと生き急ぐ由はない

秘めた伝説に想いを馳せて

風のようにいつでも彼方まで

その清らかさは名残の白雪

花弁一つ一つが音もなく積もり

春も幸せもきっとまた巡る

必ず鳥が渡るように