永遠のなかの庭園

しばらく過去で暖を取りましょう

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春の雪の白さ

霞よりもはっきりと

始まりへの夢

ずっと蹲っている訳じゃない

咲き誇る花々

太陽が止まっても

寒さの三月に

待ち遠しい気持ちは同じ

そして未来へ

最近夢が少し昔に戻っているわかってるまた始まりが近付いているんだ

いつも幸運を

元気を貰うきっといいことがある

ささやかな宴

良い報せを歓び

寒色と感覚と

深い青浅い春

色彩だけでも

先へ進んでゆけ

庭が目覚める

本当の目覚めの色をいつも忘れているんだ

過去からの道

去年通った道だろうか季節のように巡って安心していていいだろうか

空に向かって

頼りなくたって自分が「今だ」と思ったのなら

春の風が戻り

温室越しのような春霞

仄明るい街で

昏さよりも少しの明るさを

月が昇りゆく

どこにも帰れなかったとしても

空想の家路へ

帰りたい場所を想い描いた通りに

魔法の時間に

この先もずっと黄昏に駆けて行けるなら

空へ羽ばたけ

鳥じゃないなら風になって

旅をする鳥が

鳥たちは戻って来ただろうか

南風が吹いた

南風だけが吹き抜ける

安らぎの中で

すべての命が

ここに居よう

光を浴びて影さえも息づく

始まりの色が

落ち着いた始まりがあってもいい

どんな花でも

とても良く似合う

椿姫の窓辺へ

窓辺で出逢えるだろうかと

妖しく香る宵

夢の帳のように朧に遠ざかる家路

分岐点の上で

迷ってしまったのなら花の香りがするまで

それは糧だと

無為ではないよ春を迎えるのだから

雨が降るなら

来ない手紙を待つ事だって

同じ梅の香を

風はいつも変わらない