2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧
今 踏み出せば舞い上がれそうだ
こんなに可憐でも強さが無くては冬は終わらない
憧れを諦める前に
大丈夫大切なものを離さずに次の春を編みに行こう
煙るような霞の春の中でも忘れはしない
いつかこんな風に白く朽ちる時まで大切にしたい思いがあるのなら
その手招きが春風を呼ぶ
鳥の声と暮れない夕刻春への喜びが同調する
片隅の花でもその場所ならではの咲き方を
捩れながらも胸を張れるのは本当に頑張っているから
伝統が引き継がれてゆく音そのものだった
自分だけでも止まれば少しは何かが分かる気がして
目まぐるしい春行きつ戻りつの天気の中来し方を見失わないように
水温む春のために青い欠片を集め芽吹きまでの日を数えて
枯れる瞬間まで重ねるのは無理でも
まだ美しいと思いながら歩く
遠くへ行こうと決めた時踏み出せるのは近くをすべて見たと思うから
必ず何かを見つけられる
いつでもどんな道でも
目を凝らすほど騙し絵に見えるけれど暖かくなればきっと答えが分かる
さよならが言えなかった別れにどうか平穏を
昼の集まりは集会ではないけれどそれは猫だけの不思議な世界秘密の言葉
黄緑色の木陰でささやいた言葉
たとえ忘れても同じ季節になればきっと思い出す
すべてがもう過去だとは言わないで欲しい
茅葺き屋根の古い魔法の家
この規則正しさが刻を数え心を整えてくれる
人形達が去った後も温もりが残っている
まだ明るい三月の午後
貴賎都鄙なく鳥獣も春ぞと