永遠のなかの庭園

書きたいことがありすぎても大変

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

退屈な姫君

本当は とてもお転婆な姫君雛壇を駆け降り宝探しをして牛と友達になりたい

人形たちの宴

一年に一度人形たちは目覚める

紅白の連なり

歩けば歩くほど赤と白の繰り返しそれでも見飽きることはない

金剛の寺で

動かずにいて見えてくるものは何だろう

春は近いのか

こんなに枯れていても?

闇夜に吹く風

昨日は暖かい夜だったのに明日は雪が降るかも知れない

枝垂れ梅の夜

梅の花の重く垂れた枝先に街の光が繋がる

猫と太陽が踊る

祝祭でマタタビに酔った猫は太陽にじゃれついて火を掻きたて春がやって来る

再会の季節へ

またいつか約束した通りに

伽藍堂の彼方

星と季節の歯車に身を委ねると

今昔の混沌

あのくらいの隙間から未来が流れ込んでいつの間にか何かが薄れてゆく

春の花の冠

花が輪になって咲いたら眠りから目覚めた妖精たちはその年の王と女王を選び戴冠式の日は満開の春になる

黄昏の研究所

緋色の研究をして夕焼けを造りだす

風の彫刻

同じ風が聴こえてくる

もう一度空へ

雲一つない青が呼ぶ

南からの風

春の風が吹き街路樹が森になってざわめく

蒼穹の時計

数字も針も無い文字盤夢の中のように当たり前に読んで冒険を続ける

芽ぐみに近い午後

こんな風景に春の近さを感じるまでに何度冬を経験しただろうか

不思議の道の途中

鳥と話が出来たなら

牡丹雪の世界

雪の結晶が春を告げているのだと思った

童話の渡り鳥

踊り疲れて息を弾ませたままふたりは階段を駆け降りるまわりまわっていつしか眠りの森へ

夜更けのパーティー

明かりが全て消えたら秘密のダンスをしよう

黄昏が沈む丘

丘の途中まで追いかけた夕陽

思い出の影絵

影絵の黒い部分には思い出がいつの間にか

真鍮の森の夕暮れ

真鍮の楽器に映っていた森が今 ここにある

青空の向こう

これだけ窓があっても映しきれない空

空き箱の部屋

温室が好きなのはきっと本能何もない空間が好きなのは何故だろう

太陽が近く

外は冷たい風ばかりでなく

黄昏の抱擁

寒さを忘れている時は悲しさも忘れられる