永遠のなかの庭園

書きたいことがありすぎても大変

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

夜の雲、夜の青

こんな夜は寒くても立ち止まってしまう

春はすぐそこに

花ざかりの春が見えるような気がして

広すぎる世界に

道は幾つでもあるから

満ち足りた心で

こんなにも豊かなのだから寒い外へも踏み出せる

箱の中の世界で

桜が咲くまでここに居られたらいいのに

緑と酸素の温室

夢の中で目が覚めるような呼吸

亜熱帯の楽園で

故郷のような異郷

緑の場所だから

冬に疲れたら植物園へ行く

暮色を見上げて

空の広い場所にあの星があれば

昼間の光の時間

春までに何度もこんな日差しが必要になる

武蔵の国の古刹

国分寺の森が透ける午後

高くて遠い蒼穹

風が唸り冴えた青

真っ直ぐに空へ

どんな天候にも怯まず

十年経ったなら

今や遥かな昔

万葉のそよぐ音

湧水のささやき

睦の月の緑の庭

1月の緑を集めた庭で

解け残った朝に

朝が来て幻想は消えず

幻想の夜の中で

香る事なく視界に飛び込んで来た

寒さに負けない

小さな花や芽が希望に溢れ

休息の道しるべ

今は思い出す季節だから

春を待てる場所

どこかに暖かい居場所があれば

光が結晶になり

輝きはいつも同じではなく

朝が眩しい日は

いつもより前向きな気持ちで

歳の神、産土神

福の神はきっとここにいる

生きとし生ける

いつもの場所も必ず何かが変わっている

ここは満開の街

振り向いて足を止める街角

花芽たちの揺籠

遠いようで近い春

はじまりの空気

初々しさに氷の結晶が丸く馴染み

青空を見上げて

空に届きそうな日は手を伸ばそうどこまでも歩こう

踊るように星が

ずっとついて来てくれるのが嬉しくて