永遠のなかの庭園

しばらく過去で暖を取りましょう

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

先触れの黄色

夏の黄色と秋の黄色はどうしてこんなに違うんだろう

秋風月の庭園

それでも大体は初秋模様なのだろうか

定まらない暦

植物園ではあらゆる緑がそれぞれの季節を主張していて

移り変わりの灯

夕暮れの灯のように秋の花が灯ってゆく

夏空の星座の翼

頼りなかった初飛行もいつしか天の半球を抱く程に

晩夏の真紅の花

ここでもう季節は切り離されてしまうの?

永遠の黄昏の箱

中庭は一瞬の空を記憶する場所

この空、この色

暮れてしまわないように

まだ降るのなら

もう少し晴れて陽が昇るまでは

無機質の雨の中

この場所からはどの方角にも行けるけれど

山が青くうねり

あと何度か雨が通り過ぎる

学園の日々へと

そろそろ学校がみんなが恋しい

さよなら、灼熱

あれが季節の変わり目

夏の一瞬の静謐

八月の日差しを受け止めて

空が見える場所

変わりそうな季節を見渡して

街角に吹く島唄

街角で立ち止まるだけで南の島を思い出す

自由な空だから

どちらが長いか競争するより行きたい方向へ行くんだ

高層雲の彼方へ

秋の空のように高らかに響け

過去に向かう花

涼しい風が吹くと夏の方角を振り返る

その夜の続きを

久し振りの涼しい夜と語らい

立秋を過ぎた頃

話したいほど夏が満ちてきたら

眩しすぎる時間

目を開けていられる限りこの場所に居よう

振り向く距離へ

毎年どんなに目を凝らしていても季節はすべてをすり抜け

高みの夕景

こんなに明るいのに昼と夜が交代しようとしていて

上を向いて

夏の熱気は上昇気流そのものだった

真夏の記憶

今でも糧になっているのは授業を離れた真夏の日々

向日葵の空

夏らしい夏の中で

瑞穂の丘で

丘の上の音楽がまだ聴こえる

緑色の羽根

空に近い森の葉

回廊の庭園

日時計のように夏の軌道を廻り