永遠のなかの庭園

しばらく過去で暖を取りましょう

2014-01-01から1年間の記事一覧

風への願い

止まらないで。 夏の間ずっと。

夜空に生まれる

星の誕生に似ている 新しく世界が生まれ その光の片隅で それぞれが 小さな箱庭を慈しむ

降り注ぐ力

同じ光を浴びて その強さを 少しでも

夏の冒険

キャンプをして過ごす 箱庭の夏休み

魔法の農場

キャラメル箱の チョコレート畑

真鍮色の空間

午後の学園 溢れる光と 楽器の音色

幻想の現実

そしてまた こんな色に 見とれているうちに こちらが現実だと 永遠に変わらないと 思いたくなる

模型植物園

作り物のような植物 今いる場所が 箱庭であることを 時々思い出す

光に向かう生物

やっと思い出した 太陽の方角 そういえば 「天の道」を意味する 名前だったあの虫

夏を見失う

夏らしくない 寂しげな森に すっかり 迷い込んでしまった

雲が降り立つ場所

空中庭園と 飛び疲れて そっと着地した雲

それぞれの色で

自分の色に 自信を持っているはず

揺れながら夏へ

どんどん伸びる夏草 豪雨の前の 強い風に揺れながら 受け流して折れない

今はまだ序章

入道雲ができるまで あと一歩

雨降らしの船

雲が目に見えて流れる 風の強い午後 球場は船になって 漁をする 逃げる雲を捕まえる もうすぐ雨が降る

夕立が過ぎて

雨の粒が もう 花の蜜になった

雨でできた花

雫が集まって丸くなり こぼれ落ちてくる

梅雨時の夕涼み

蛍に道をたずねながら 少し遠くまで

遊ぶ光

誰もいないと 思っていたけれど 色とりどりの光が 子供のように 跳ねて踊っていた

かすかな虹

雨の後の緑濃い森から 希望が湧き出てくる

初夏のまどろみ

まだ明るいうちに 眠りにつくアオバト

水の呼吸

夢でもいいから 水の中で深呼吸したい

小さな群生

混ざり合った部分 分かれている部分 少しずつでも 世界を広げるために。

南の島の祭り

遠くの島から お祭りがやって来た 太陽のような音楽 異国情緒の料理

移りゆく草原

暑かったり 寒かったりの季節 草原も 混ざり合っている

ずっと鮮やかに

明日も変わらないと 信じられそうな色も。

一瞬の出逢いを

ほんの一日だけの 色があると思う

藤紫の風

なびく髪のような 藤の花 藤棚を通った風は 雲をくしけずる

妖精のトンネル

箱庭の片隅に そっと棲まう

淡い庭園

薄曇りが優しくて 甘そうな色合い