星にまつわる珍しい語句を紹介しています。
こちらの本から抜粋しましたが、説明文を自分の言葉で少し短くしているので、気に入った語句があったら命名する前に原典をご確認下さいね。
★輔星(そえぼし) [日本] 北斗七星の和名。ξ星ミザールのそばに見える四等星アルコルのこと。密教の星供では重視され北斗曼荼羅にも描かれている。
★ソーマナータ [インド] インド神話の月の主。(※神酒の神または月の神のソーマには随分わがままな神話がある様子※)
★ソティス暦 [エジプト] 古代エジプトの3種の暦の1つ。太陽の出とともにシリウスが見えるようになる日を基準にしている。
★ゾロトル [中米] アステカ神話に出てくる犬の怪物。毎日太陽を追いかけ地下の世界に引きずりこむ。
★チェン [中米] マヤの太陽年の九番目の月を表す。守護神は月の女神。
★チトラー [インド] インドの黄道星座である二十七宿の一つ。スピカ一星の星座。長布の形をしているという。中国の二十八宿では角宿に対応。「ブリハット・サンヒター」の星宿占いによると、色彩豊か、目と体が美しい。インド暦のチャイトラ月(3/22~4/21)はこの星宿に月がきた日が満月となることに因む。
★チヌカルクル [アイヌ] 北斗七星のこと。アイヌ語で「われら人間の見る神」の意。他にカムイシロシ(守護の星)という呼び名もある。
★チャスカ・コイロル [南米] コリカンチャに祀られている金星神。「ぼさぼさ星」の意。
★チャンドラチューダー [インド] 「月の冠毛をもつ者」の意。シヴァ神の別名の一つ。(※「チャンドラ」は月の神でソーマと同一※)
★柱史 [中国] 中国の星座で、西洋星座ではりゅう座の一部。「宮中の図書を司る官」の意。
★長垣 [中国] 中国の星座で、西洋星座ではしし座の一部。「万里の長城」の意。
★ツェク [中米] マヤの太陽年の五番目の月を表す。ハチミツの守護神。
★ツォハノアイ [北米] ナヴァホ族の太陽神。「太陽を背負った男」の意。夜の間は自宅の西の壁に太陽を引っかけておくという。
★使姫兎 [日本] 埼玉県浦和市の調(つき)神社(月の宮とも呼ばれる)の七不思議の一つ。狛犬の代わりにウサギの像が使われている。
★ツツ [日本] 古代では「星」の意。
※ふりがなの無いものは原典にも記載無し。※
※「ソーマ」の悪行を書いておきましょうか。
ソーマは賢者の二十七人の娘と結婚し、二十七日かけて妻たちの家をたずね歩いたが、別の賢者で神々の教師である木星(ブリハスパティ)の妻ターラーも欲しがり、ターラーに拒否されたために誘拐。それが神々の戦争に発展し、ターラーが最高神に頼んでソーマを説得してもらうと、ターラーに飽きていたソーマはあっさりターラーを返した。しかしターラーが妊娠しているとわかり、木星もソーマも自分の子ではないと主張。ところが生まれた子は大変な美男子で、二人とも自分の子だと言いはじめ、結局ソーマの子だとわかり、ブダと命名されて月種族の始祖となった。怒った木星はターラーを灰にしてしまったが、哀れに思った最高神が生き返らせた。
…たまに居ますよね、人間の業を凝縮したような神様。※
実はこの本で最も私が気に入ったのは「チャスカ・コイロル」。
金星で「ぼさぼさ星」だなんて、素敵すぎますよね?
こんな感じのオーストラリアン・テリアの名前が「チャスカ」ちゃんだったら最高かと思いきや。
…チャゲアスの1人があれでなければ、ファンだと誤解されても構わなかったのですが。命名って難しい。
※謎のオーストラリア推しですが偶然です (オーストラリアン・シェパードはオーストラリア原産じゃないですし) 。ヨークシャー・テリアを見慣れていると、オーストラリアン・テリアはぼさぼさに見えると思います。※