私は 東京都立川市 で生まれ、ずっと住み続けてきたわけではないですが、現在も立川市に居ます。
だから「ふるさと」は立川市。
東京都は「宇宙戦艦ヤマト」を斜め下から見たような形をしていますが(離島は行ったことないし全然わかりません。ごめんなさい)、立川市の位置は…う~ん、中央よりはちょっと船首(西)寄りですね。
市内でキジやホンセイインコ?を見たことがあるので、ちょうどよく都会と田舎が混ざっているのではないでしょうか(「キジ=田舎」「ホンセイインコ=都心」という妙な思い込み)。
ただ、こうして世界中に向けて(アクセス数的に…よく言えたものです)、ここが「ふるさと」だなんて言ってしまっていいものでしょうか。ここで生まれたからって、私が立川市の何を知っているのでしょう?
江戸っ子だって3代続かなくては認められないんですよ(立川市は全然江戸ではないですが)。
都民にはよくあることだと思いますが、私の両親はそれぞれ別の県から上京して結婚。
私が子供の頃、夏休みや冬休みに帰省しては、異様に調子づいている親の姿に微妙な嫉妬心を抱いたものです。
いかにも仲間内だけの秘密をささやくような方言、イントネーション(関東ではないので尚更)。
…何言っているのか分からないから、私は祖父母と喋るのは苦手。
ひどいですよね。私が立川市で育ったことで自然に習得した方言なんて、「じゃん」程度じゃん?
…しかも、その「じゃん」でさえ、神奈川県だかどこだか諸説はあるものの、東京都オリジナルとは認められないっぽいんですよ(これを知った時は本当にショックでした)。これじゃあ、文化的に家なき子ですよね。
家なき子と言えば、私は賃貸住宅にしか住んだことがないので、そういう意味でも郷里って無いんです。今はもう、通った小中学校の学区に実家はありませんし(両親の実家は同じ場所にずっとあるのに)。
この「私のふるさと」キャンペーン、都道府県のバナーがあるようなのですが、東京都の似たような境遇で「ふるさと」を見つけられた人が居るのかどうか…?
ちょっと期待しています。何かヒントがあるんじゃないかと。
ところで私は、ペット可物件で犬と暮らしていました。
愛犬は茨城県で生まれ、県内別地域の愛護ボランティアさんを経由し、生後5カ月で立川市へやって来て、10歳の若さで亡くなりました(悪性リンパ腫)。
愛犬が1番好きだったのは、国営昭和記念公園で仲間の犬たちと遊ぶことでしたが、私は愛犬に「ふるさと」を作ってあげられたでしょうか。
ペットホテルへ預けた時の割り切り方から察するに、ボランティアさんから私に譲渡されたことも覚えていそうな感じだったのですが、生まれた場所よりも、ボランティアさんの愛情よりも大切な場所になるように暮らせたでしょうか?
愛犬がここを「ふるさと」と呼ぶなら、私も自信を持って立川市を「ふるさと」と呼べるのですが。
最期に苦しい思いをさせてしまったから、自由になって一目散に茨城県へ帰ってしまったかな…。
東京都立川市。
昭和記念公園、多摩川、根川、玉川上水…他にも、思い出の散歩道がいっぱいの場所です。
(妙にスッキリして見えると思ったら、強風すぎてボート貸出が無かった日でした)