日本全国名付け紀行 「み」
「全国方言辞典」からの抜粋です。
※細心の注意を払って記事を作成していますが、かなり長期的な作業になるので間違いも出てくると思います。資料として使用される方は原典の確認をお願いいたします。※
※差別的表現が出てきますが、言葉と時代背景は切り離せないものなのでご理解のほどお願いいたします。※
☆みお [上総・千葉県長生郡] かいつぶり(古語にほ)。
☆みーかんかん [南島八重山] 眼鏡。
☆みしろいき [北飛騨] ぼたん雪。大きな雪。
☆みなか [南島八重山] 家の前の広場。庭。*1
☆みのお [熊本県南関] 峯。
☆みまゆ [南島喜界島] 眉。
☆みゃー [奄美大島] 猫。
☆みゃう [南島八重山] 猫の鳴声の擬声。
☆みやかい [南島] 鶏。
☆みゃん [熊本県上益城郡] 猫。
☆みやまひすい [薩州] みやましょうびん。
「み」は①「樹の日の当る側」(和歌山県日高郡)。②「おうつり」(静岡県小笠郡)。
「みーこ」は「溝」(常陸・茨城県新治郡)。
「みーみー」は「虫」(土佐)。*2
「みくみ」は「嫉妬」(南島八重山)。
「みけ」は「砕け米」(長崎県五島)。
「みこのまい」は「みずすまし(巫女の舞の意)」(美作)。
「みじんこ」(副詞)は「僅か」(石川県河北郡)。
「みず」は①「桑の実」(長野県上高井郡)。②「綾取」(山口県大島)。③「人みしり」(山口県玖珂郡)。
「みすぎ」は①「生計」「生活」(岐阜県大野郡・富山県礪波地方)。②「結婚」(新潟県中魚沼郡)。
「みずくさい」(形容詞)は「塩気が足りない」(大坂・岐阜県大垣)。
「みずまさ」は「うろこ雲」(島根・広島)。
「みそ」は①「末子」(福井県大飯郡)。②「泣虫」(山口県大島)。
「みそおけ」は「朝起きて顔を洗わぬ者」(茨城県真壁郡・群馬県佐波郡・山梨・長野県南佐久郡・新潟県頸城地方)。
「みた」は①「土」(南島小浜島)。②「苗代田の外の水田」「本田」(茨城県稲敷郡)。
「みたて」は「葬式」「会葬」(石見・大分・鹿児島)。
「みちちい」は「やまがら」(伊豆三宅島)。
「みつ」は「松脂」(岐阜県稲葉郡)。
「みつい」(形容詞)は「厳密な」(愛媛県大三島)。
「みっこー」は「目のくぼんでいること」(南島喜界島)。
「みった」は「鶏」(南島与那国島)。
「みっちゃ」は「痘痕」(大坂・京坂・滋賀・和歌山市・大阪・京都府与謝郡・兵庫県美囊郡・淡路島・徳島・高知)。
「みっちゃーん」(形容詞)は「不味」(南島八重山)。
「みと」は「河流の中央部」「綱引のつなの中心」「綱など長い物の中心点」「水田の水口」「夫婦」(地方は省略します)。*3
「みどむ」は「女」(南島宮古島)。
「みどり」は「芽」「新芽」「松の新芽」「松の寄生木」「樹脂」(地方は省略します)。
「みな」は「巻貝」「たにし」「貝」(地方は省略します)。
「みなえる」(動詞)は「稲の穂が水にひたって腐る」(岡山)。
「みみ」は①「茸」(佐渡・石川県珠洲郡・但馬)。②「いかの鰭」(岩手県釜石)。
「みみひっぱる」は「酸い物を食べた時の感じ」「ミミヒッパルようだ」(対馬)。
「みやこ」は①「氏子」(奈良)。②「れんげ草」(鳥取)。③「鳳仙花」(島根県鹿足郡)。*4
「みやさん」は「ままごと遊び」(和歌山県有田郡)。
「みやじ」は「宮司の宅」(壱岐)。
「みよ」は「大水の時に堤が押切られ土が深く掘れてうずまらない所」「溝」「小堀」「かいつぶり」(地方は省略します)。
「みよせ」は「粃」(千葉県君津郡)。
「みるい」(形容詞)は「やわらかい」(駿河・山梨・静岡・長野県下伊那郡)。
日本全国名付け紀行 「ま」
「全国方言辞典」からの抜粋です。
※細心の注意を払って記事を作成していますが、かなり長期的な作業になるので間違いも出てくると思います。資料として使用される方は原典の確認をお願いいたします。※
※差別的表現が出てきますが、言葉と時代背景は切り離せないものなのでご理解のほどお願いいたします。※
☆まあい [富山県射水郡] 東北風。
☆まあゆ [北国] 丑の方から吹く風。
☆まいお [静岡県焼津町] 飛魚。
☆まきねこ [岐阜県恵那郡] 頭髪をむらに刈ったさま。とらがり。
☆まつまる [長野県東筑摩郡] (動詞)なつく。*1
☆まつめる ①[新潟県頸城地方] (動詞)子供などをよく世話する。②[長野県下伊那郡] (動詞)親しく交際する。
☆まふー [南島加計呂麻島] 順風。*2
☆まやすくく [南島] 木兎。
☆まりじま [南島八重山] 郷里。故郷。 *3 「生まれ島」でしょうか?
「ま」は①「少女」「娘」(福井県南条郡)。②「子守女」(福井県南条郡)。③(接尾語)「軽い敬称を表わす」「お竹マ」「爺マ」(長野県下伊那郡・岐阜県吉城郡・富山)。
「まー」は「庭」「家の表」「泡」「釣糸」「釣竿」「父」「何処(代名詞)」(地方は省略します)。
「まーや」は「おもて」「外」(静岡)。
「まい」は①「猫」(熊本県菊池郡)。②「くものす」(長崎)。③「尻」「後方」「最後」(南島喜界島)。
「まいくらまいくら」(副詞)は「目の前をうろうろして仕事の邪魔になること」「マイクラマイクラするな」(福井)。
「まいこ」は「氏子」「円形の浅い竹籠」「毎度(副詞)」(地方は省略します)。
「まいひげ」は「眉毛」(和歌山県日高郡)。
「まえみき」は「配当分」「わりまえ」(新潟)。
「まき」は「楢」「橡の実」「どんぐり」「一家」「一族」「血統」「渦」「旋毛」「豚小舎」「粽」「かしわ餅」「酒」「腰巻」「襁褓」(地方は省略します)。
「まきた」は「鶯の幼鳥」(南島八重山)。
「まこ」は「岩」「崖」「雌魚の子(しらこの対)」「実子」(地方は省略します)。
「まこー」は「小麦粉」(奈良)。
「まさ」は①「鶯」(南島宮古島)。②「屋根板」(盛岡・秋田・岩手県紫波郡)。
「まさしい」(形容詞)は「人の災難を小気味よく感じる気持」(奈良県吉野郡)。
「まさる」(動詞)は「草木の繁茂する」(奈良県十津川)。
「まじゃく」は「獣医」(青森)。Google検索によると「アナジャコ」だそうです。
「まじゃらく」は「危機一髪というような時に唱える呪言」(青森県上北郡・岩手県遠野町・秋田県鹿角郡)。
「まち」は「田」「ひとかこいの田地」「市場」「祭礼」「猪の通り道」「非常口」「川の分岐点」「便所」「豚小舎」(地方は省略します)。
「まちぼとけ」は「待ちぼうけ」(三重県阿山郡)。そんなに待たないでも…。
「まつぁふつぁー」は「鶯の幼鳥」(南島石垣島)。
「まつい」は①「類」「同類」(石川)。②「親戚」「遠い親類」(岐阜県吉城郡・石川県鳳至郡)。
「まっけん」は「ひたい」「眉間」(鹿児島県種子島・屋久島)。
「まっこ」は①「炉」「いろり」(静岡)。②「炉縁」(福島県棚倉・群馬県利根郡・埼玉県秩父郡・東京都西多摩郡・神奈川・山梨県北都留郡)。
「まとーど」は「律儀なる人」「正直な人」(畿内及び東国・京)。
「まな」は①「女竹」(岐阜県恵那郡)。②「油菜や白菜など」(三重・奈良・和歌山・愛媛県大三島)。
「まなお」は「篩」(岡山県邑久郡)。
「まなか」は「便所」「半間」「三尺」「一匹の魚の四分の一の切身」(地方は省略します)。
「まなべ」は「主人に内密で物を食うこと」「マナベたく」(淡路島・山口県豊浦郡)。
「まほこ」は「まむかい」「真正面」(徳島県美馬郡・高知)。
「まま」は「堤などのくずれた所」「水辺のえぐれてくぼんでいる所」「崖」「土堤」「急傾斜地」「石垣」「おじいさん」「水」「母乳」「乳」「乳母」「共に(助詞)」(地方は省略します)。
「まみ」は「樹木の日の当らぬ側」「穴熊の一種」「腎臓」(地方は省略します)。
「まめくじら」は①「蛞蝓」(静岡県磐田郡・飛騨・三重県南牟婁郡・奈良県南葛城郡・和歌山・大阪・京都・兵庫県美方郡・広島県蘆品郡・愛媛県大三島・福岡)。②「蝸牛」(岐阜県吉城郡)。
「まやー」は「猫」(南島)。*4
「まり」は「臀」「少女」「女」「頃」「あたり」(地方は省略します)。
「まる」は「牡馬」「旋毛」「鼈」「大小便などをする(動詞)」(地方は省略します)。
「まるこ」は「帆かけ船」(滋賀県蒲生郡)。
「まれか」(副詞)は「稀」(京・大分・壱岐島)。
「まんが」は「深田にはいる時にはく履物」「水馬」「稲扱」「たくさん(副詞)」「時々(副詞)」(地方は省略します)。
「まんがまんが」は「蒲公英」(千葉)。
「まんだらみち」は「辻」「十字街」(南島八重山)。
「まんぼー」は「霧」(佐渡外海府・隠岐・出雲十六島)。
犬看板集合! その13
※食事中の閲覧はお控え下さい※ 念のため
東京都にて撮影しました。
今回の副題は「禁止事項セット」です。
美しい秋の樹々。仲田の森蚕糸公園。*1
いい人達、いい犬。いい風景。日野市。
あれもダメ。これもダメ。
同じ日野市ですがUR敷地内なので…。
こちら2つは同じテニスコートだと思ったのですが…
ちょっぴり違いました(いや犬種はかなり違います)。昭島市。
珍しく都会です。けっこう厳しいんですね!築地市場。
銀座から歩いて行けるとは知りませんでした。*2
犬の居ない今、温室で気力を充電しています。
東京都薬用植物園。小平市。
今回は犬の絵が小さいので不評でしょうか。幸い可愛い絵柄が幾つかあり、思ったほどごちゃごちゃせずにまとまってはいるのですが。
近くてもどこかへ
今週のお題「私の癒やし」
そろそろ方言辞典の終わりも近づいたので、『今週のお題』には乗れる限り乗っかろうと思います。
「癒やし」だっけ?「癒し」だと思っていたのに…などと、初っぱなから悩み始める私には、自業自得ながら癒しが沢山必要な気がする。
好きな音楽だって沢山あるし、自分で撮った写真や、他の人の写真を見るのも大好きで、いつもとても癒されると思う。
でもどうしてもそれだけじゃ駄目な時、何を考えているのか自分でも分からない時、私は歩き出す。
犬を飼っていて熱心に散歩をしていたので、きっと傍からは急いでいるように見える。でも私にとって一番の歩幅とリズムは、その勢いとは裏腹に何故か心を落ち着かせてくれる。
走るのは速くないし、運動も得意ではないけれど、歩くのだけは得意で好きで、体がとても軽い。
車や自転車ではなく歩きたいのは、何かを見逃さない安心感なのだろう。よく見たいもの、撮りたいものがあった時に、いつでも、何度でも戻れる安心感なのだろう。自分の速さで、自分の力で、自分で何かを見つけること。
そうしていれば、歩いて行ける範囲だけでも、世界をコントロールできているような気分になって落ち着けるのかも知れない。
次に迎える犬のための体力維持ができていると、満足している部分もあるのだろうと思う。
自分の心の中も、歩いていると進むべき道や方向を見つけやすい気がして。
明日は、そして週末はどこを歩こうか。