2020年4月
※クリック注意!ネタバレ・感想あり※
★は私の主観によるものです。
★★=ふ~ん…
★★★=ちょっと興味深く、観た甲斐あり
それ以下/以上のものは、それぞれの理由でもっと感情が大きく動いた作品です
※以下ネタバレ・感想※
雪の女王(2012) ★
字幕派ですが吹替版しかありませんでした。
4月なのに寒いスタートだったので、季節感は悪くなく。
ときおり実写と区別のつかない精巧なアニメーションで、雪の圧縮される音もリアルでしたが、残念ながらコロナ的に心が荒んでいて (だって保障もないのに自粛させられているんですよ!?) 「城が焼け落ちてしまったけれど家族の絆を取り戻せたから大丈夫☆」みたいなくだりは馬鹿馬鹿しくて無理でした。←幼いうちは信じていて欲しいですけれどね。
映画鑑賞を始めて初の★1ですが、イタチの発するキュルルル音が可愛くて一応最後まで観ました。こういう動物を見てしまうと、安易に飼いたくなりそうで困りますね。
ところで、魔法使いのお婆さん?うちの姉に似ています (私には似ていません!) 。
デンデラ ★★★
※やや閲覧注意※
珍しく邦画。こちらも、寒さに震えながら観たので雰囲気抜群。
(外出自粛で運動できないから余計に寒く感じるのでしょうか?)
「デンデラ野」は読んでいましたが、読んだことすら忘れていました。
死に装束?の生地が上等すぎて、三浦哲郎的な貧しさが感じられませんね (あ、「デンデラ野」の作者は山本昌代ですけどね) 。縁起が悪いからか保温性が無いからか (でも置き去りにされるまで寒がっていませんよね?私だったら搬送中に凍死する自信あるのに) 、その着物をすぐどこかへやってしまい、襤褸をまとった婆さまだらけになるのですが、それでいて何故か映像美とも言える派手な絵柄。皆さんリップの色だけ抑え、アイメイクバッチリですっぴんだと言い張る最近の女子みたいじゃございませんこと?
(なんちゃってすっぴんのお陰ではなく、大物女優ならではの華がにじみ出ていたのでしょうか?)
舞台は東北だと思っていましたが、どう見てもヒグマなので北海道だったのか…?でもニホンカモシカは北海道に居ないし…。
(そのせいで★が1つ減った!!)
血も白日の下だとざくろジュースにしか見えませんよね。実際大量出血するとそういう妙な透明感が出るものですか?
「デンデラぁ…」と言って死んでゆくのが複数人だと、何だかなあ…。
原作を忘れているのでこう言ってはなんですが、脚本だか演出だかには反省していただきたいレベル。
ファミリーズ・シークレット 秘密を抱えた家族 ★★★★
これは正真正銘ハートフル・コメディ!!
配信期限があるので無理ですが、もうあらすじを知ってしまってからも時々観て楽しみたくなるような映画です。
父娘共演が流行っているのでしょうか?アンディ・ガルシアと娘が登場。
いちいちお茶目な末っ子はエズラ・ミラー。人気俳優らしいですね。
刑務所からの幕開けなので、最初はどうやってコメディになるのか分かりませんでした。『セッション』が始まるかと、ちょっとビビった瞬間も。
(ファミリーズ・シークレット2009年、セッション2014年。パロディじゃなかった模様←)
末っ子の秘密が最凶最悪なのか?いや妻??と想像するのも楽しく。
(この記事を書くためにググって予告編を観ましたが、ネタバレし過ぎ!!初見だけはやっぱり秘密を知らずに観た方がいいですよ。私も珍しく抑えまくって匂わせるに留めてお送りします)
モリー、美人なのに時々妙に声が割れていると思ったら、そういうことね。
ドタバタの後トニーがモリーを送って、何か話すのかなと思ったのですが、それが無くてもちゃんとモリーは分かったんですね。
ブロンクス、シティ・アイランドって実在するんですね!?いい感じで郊外っぽいですね!
高所は苦手ですが、都市部のロープウェイ、ロマンチックです!
何度か食事シーンがありますが、料理食べてみたい!!
そして、コメディにクラシック音楽を絡めるのも流行っているのでしょうか?こっちのは全然アリですが (コンビニ・ウォーズのは許さん) 、この曲何でしたっけ…ああ、カルメンの『ハバネラ』。歌詞を調べて爆笑です!!これ、時間があれば1回目は「どこかで聴いたクラシック」程度の認識で映画視聴し、2回目は歌詞を調べてから観たら絶対楽しいはず!
アポロンの地獄 ★★
勢いに乗って楽しくコメディ三昧したかったのですが、配信順的にこうなってしまいました。
冒頭にマーチが流れ、あらすじにも「世界中の民族音楽」とありますが、最初のようなブラスバンドでのメドレーを期待してはいけません。もっと原始的な。
ロケ地モロッコの風景は荒涼としていて、見ているだけで広さに疲れます。時々素晴らしい草原や建築、地層などが観られますけれどね。
しかしこれが近代 (現在?) とどう繋がるのかさっぱり。コリントス等がイメージの産物なら、悪夢の如き兜や火葬もフィクションなのでしょうか?
あの剣?は家庭科室にありそうな感じですね (ピーラーかミシン針) ?
主役のオイディプスさんもテルマエ・ロマエ (観ていませんが) のニセモノ臭く、王としては貧相だし日本のものまね芸人か何かを見ているような気分でした。
紙芝居的な字幕?も安っぽく、せっかくの壮大なスケールに合いません。
トム・ソーヤー&ハックルベリー・フィン ★★★
あらすじに「ふたりの冒険が、ふたたび始まった!!」と書いてあったので、続編なのでしょうが楽しめました。
(でも調べても単発っぽいんですよねぇ。不思議)
ただ、猫好きな人は観ない方がいいかも知れません。
これも吹替版しか無かったのが残念です。大抵思っていた声と違うので。
ドイツの映画と書いてあったのですが、クレジットには〜KOVなどというロシア風の名前が並んでいました。よく分かりませんが、ハンガリーやブルガリアのスタッフ多数?…撮影場所はミシシッピ川なのでしょうか?川の色がインスタ映えを狙いすぎたみたいに彩度の高い虹色になっていることが多かったです。綺麗ではありましたが。
綺麗と言えば、トムとハックは系統の違うイケメンで、少女達は絵画のよう。
罪を押し付けられた飲んだくれ爺さんの瞳の色が、青にも緑にも見えて誰よりも宝石的。インジャン・ジョーの瞳は狼の眼の色ですね。
(インジャン・ジョーの野生的な風貌が『デンデラ』の斉藤カユ:浅丘ルリ子に激似!)
そして19世紀半ばの蒸気船、馬、可愛らしい教会、服飾がたまりません。
でも、トムが墓地へ行った時と戻った時のシャツの色が違うような…とか (別の日?…でもあんな事件があった後普通に夜遊びしていて、死体が見つかるなりうなされ始めるっておかしくない?) 、どっからそんなナップザックが湧いてきたの?とか、密かなツッコミどころはありました。
30分ほど観たものの、用事で中断&バタバタしていて時間が無くなったのは『0&1』。夕暮れのつもりらしいふざけたフィルター使いや、ただ緩慢に煙草を吹かして (燻らせて、とは書きたくない) 語ったつもりになっている感も嫌いで、こういうのがあるから邦画はイヤなんだよ!とイライラモードに突入しました。←コロナによるストレス
そもそも東京で銃殺しまくるようなファンタジー?なのだから、いっそ暗殺者2人は美男美女にしちゃえば良かったのに。
(雑踏に紛れる感じでリアリティを出したかったのか、サブカル?っぽいのが「らしさ」だと思っているんでしょうけれども)
初の★1そして初の途中離脱作品も出て、なかなか幅が出てきたのではないでしょうか。
でも任侠もの、ホラー、韓流は何となく回避しちゃうんですよね~。
今日もおうちで、今月15本目の映画『南極料理人』を観る予定です。楽しみ。
お題「#おうち時間」